BREAKING NEWS
latest

728x90

header-ad

468x60

header-ad

印鑑文化滅亡の引き金は、3Dプリンターが引いてくれるのではないだろうか

日本の不思議なハンコ文化


Seals. by MIKI Yoshihito (´・ω・)
Attribution License
唐突ですが、皆さん「印鑑」お好きですか? 
・・・・いやまぁ、好きな人っていないと思いますが。

役所の手続きだったり、銀行の手続きだったり、ハンコが必要になるシーンって割りとめんどくさい瞬間だったりしますので、イメージ的には「めんどくさい」って感じる人が多いんじゃないでしょうか?

あと事務仕事をしている人は、かなりの頻度でお使いになっていると思いますが、まぁ、ほんとに何のためにやってんの? と、言いたくなるようなおかしな文化ですね。 

外国では、手書きの署名を入れることが印鑑代わりに使われるのが通例ですが、なぜか日本文化は印鑑大好き(笑) 

個人的には、正直いりません。
そろそろ電子的な文書をメインにして、紙に押印する文化はなくなっても良いんでないかな、なんて思ったりします。


もともと商法では、署名が基本になっていますが、それを商法中署名スヘキ場合ニ関スル法律という特別法によって、記名押印でもよい、ということにしていたものが、なぜか代替措置の方が優勢になってしまったという、不可思議な事例なのです(^^;

現在の会社法では、この特別法に書かれていた内容が本則として取り入れられており、特別法そのものは廃止になりましたが、基本的には署名、または記名押印というようにされており、あくまでもメインは署名。サブは押印。という扱いなんですよね。

サブがメインを押しのけて、レギュラーを獲得しているワケです(笑)


Hanko by FullyFunctnlPhil
Attribution-NonCommercial-ShareAlike License
印鑑証明、なんてものもありますよね。
住宅ローンを組むとか、車買うときとかに何の意味があるかよくわからないけど、添付するように言われるアレです。

あれって国の根拠法令がないって皆さんご存知ですか?(笑)
いちおう「印鑑登録証明事務処理要領」というものが1974年(昭和49年)に制定されて、それに基いて全国の市町村が条例をつくったのですが、この要領なるものだけで、法律はひとつもありません。

なんか重要そうなシロモノですが、あれは市町村が定める条例に基いて発行されているものなのです(SE:じゃじゃ~ん)
Wikipedia「印鑑登録」
1878年(明治11年)の太政官達第32号「府県官職・戸長職務の慨目」において「町村内の人民の印影簿設置」が戸長(後年の市町村長に相当)の事務の一つとされ、以降の印鑑登録は自治体の長が任を負う自治事務となった。以後、1888年(明治21年)の市制・町制実施、1947年(昭和22年)の地方自治法施行後もこの原則は踏襲された。
まぁ、なんとも錆びついた制度です。
印鑑登録についての法律もないのに、車の登録をする際になぜか印鑑登録証を添付しなければならなかったり、いろいろおかしな状態なのです(^^;

3Dプリンターがあれば印影から印鑑は作り放題になる


image by florent.lagrange
Attribution License
コピー機が高性能になってきたことで、偽造されやすくなったとか言われ、以前は預金通帳に貼り付けていた印鑑登録の印影はなくなりました。

偽造防止とか言っておりますが、実際にそのへんで普通に売ってるものとかでも登録できたりするので、あまりにも簡単すぎてセキュリティもへったくれもないのが現実です(笑)

実際に印影さえあれば、3Dプリンターで印鑑を作成するなんてのもチョロいです。
てゆーか、実際に作っちゃってる人もいるみたいですが(笑)

Youtubeで検索すると出てきたりします。

先ごろ、銃器を3Dプリンターで作っちゃった人が逮捕されておりましたが、そのうち、この手口でハンコ作って偽造文書行使したりした人が逮捕される、なんて事件も起きちゃうかもしれません。

3Dプリンターで拳銃を作った男が逮捕新しい技術は犯罪の形態を変えてしまうのか

千葉市が申請書類の押印を廃止

そんなハンコ文化を根底から否定されそうなテクノロジーの発展とは関係なく、ハンコ文化大好きの権化である行政から、面白い動きが出始めました。

千葉市が申請書類の「押印」を検証、手続き2000種で廃止

行政の申請書類って、名前を自署したうえにハンコを押すのが通例です。
通常行われている窓口業務の申請は3100種類のうち、法令で押印が必要なものは1000種類しかなかった。自署していれば、本来OKなのに、なんとなく押印までさせていた、というだけの事務がそれだけあった、というもの。

千葉市では、これで年間220万件の手続きで、押印が不要になるようです。

とっくにこういう動きは出てきてしかるべきだったのに、行政的にはなかなかやりにくい。
結果として、政治家である市長の言い出しっぺがないとできなかった。

この動きは、おそらくあまり波及はしないと思いますが、どうせならもっと手続きは電子化なり簡素化なりを進めるべきものですので、どうせなら、ハンコを不要にするだけでなく、さらにその先へ進んでいくようにしたいものです。

せめてコンビニで住民票取れるくらいのことはやってもバチは当たらないと思うんですけどねぇ。
マイナンバー制度が始まるときに、一緒にやってくれるといいんですが・・・。

経費もかかるので、難しいですかねぇ(^^;

« PREV
NEXT »

0 件のコメント

FOLLOW ME ON INSTAGRAM