ワイン・アドヴォケイト。

世界中の相場に最も影響力のあるワイン界の帝王、ロバート・パーカーがポイントを付けて評価した結果を公表している媒体です。

このワイン・アドヴォケイトにて高得点を得てから、急に評価されて価格が暴騰した、なんて話もよくあるようです。

味わいや香り、熟成の見込みや色合いなんかを100点満点で絶対評価したものが、パーカー・ポイント、業界では略してPPなんて呼んだりします。

このパーカー・ポイントが高いこと、イコール美味い!
というのが、ワイン界ではデファクトになっていますね。

まぁ、あくまでパーカー個人の好みに過ぎませんので、いろんな批判はされております。

しかしながら!
パーカー・ポイントが高くて不味いワインがない、というのも事実です。

今日紹介しますのは、このパーカー・ポイントがなんと90点!
という高評価にもかかわらず、なんと1000円前後で買えちゃうという超コスパ抜群の一本です。


新興生産者の作る骨太な一本



スペイン南部、ムルシア自治州のブーリャスで生産されたこの一本。
地中海岸ながら、標高900メートルほどのやや標高の高い地域で、冷涼な気候はブドウ栽培には非常に好適の地ですが、その歴史は古くありません。

ブーリャスは1994年にスペインの原産地呼称制度によるDO認定を受けたばかりで、ムルシアの中では一番新しいDOです。

と、このようにまだメジャーではない、新興の地域であるがゆえに、まだ価格も高くありません。

造り手は、ボデガス・デル・ロザリオ。ブーリャスに醸造所を持つ協同組合です。
1950年に農業グループが集まり発足し、現在では400もの組合員となり、総栽培面積は1200haにも及ぶ、一大生産者に成長しています。

このように、まだ歴史が浅い産地と生産者ですが、その作品は非常に骨太。

このテソロ・デ・ブーリャス2009は、樹齢40年以上のモナストレル(ムールヴェードル)品種100%で作られています。

通常なら、樹齢40年以上の木から採れたブドウだけを使って作られたワインが1000円で飲めたりはしません。

新興の生産者でまだ高評価を受けていないがゆえの価格です。

飲んでみての感想は、ブルーベリージャムやカシスの香りの後から来るウッディでスパイシーなニュアンスを持ち、非常に力強く挑戦的な印象のワインです。

非常にアタックが強く、口の中で凝縮感がある果実味が爆発してきます。

タンニンは非常に丸みがあり、後味はすっきりしています。


色は薄いルビー。

あまりの凝縮感に、一人で一本飲みきれず、ワインセーバーをかけて翌日も飲んでみましたが、まだまだしっかりとしていました。

抜染直後は、デキャンタージュしてみてもいいかもしれませんね。


環境に配慮したサスティナブル製法に加え、リサイクルコルクを使用


また、このテソロ・デ・ブーリャスのブドウは、サスティナブル製法で生産されているのも特徴の一つ。

農業グループのワイン生産者だけに、環境負荷の低くした栽培を行っているというのも、なんかエコで嬉しいですね。



また、コルクもリサイクルです。
スペインは、世界第2位のコルク生産国ですが、近年換金価値が下がったために乱伐され、環境問題を引き起こしています。

このため、コルク資源を守るためのリサイクル運動も盛んに行われており、このワインのコルクも、そんな運動によって守られたリサイクルコルクで作られています。

こういう環境に配慮しているというのも、このワインを推したくなりますよね。

そんなテソロ・デ・ブーリャス2009ですが、ワイン・アドヴォケイトにおいて「2012年から2019年までが飲み頃」とされています!

こんな恐るべき潜在能力のある1000円ワインはそうありません。

すべてのワイン愛好家へ、この一本をおすすめします。



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