写真を趣味的に撮りだしたのは、広報担当になって仕事上で写真を撮るようになってからのことだった。
もちろんそれまでも、コンデジを所有したりはしていたが、それほど意識して撮るような事もなかった。
なにしろ、露出やシャッタースピードが何を意味するのかも分からないようなド素人さん。そんな大した写真を撮れるわけもなく、単なる「フィルムを入れなくても良いカメラ」の延長線でしかなかった。
そんなヒトでも、いざハマるとえらく凝るようになってしまった。
根が凝り性なもんだから、突き詰めるだけ突き詰めないと気が済まない。
写真も、広報時代には年間数十万ショットを撮るだけの機会もあったが、趣味的なレベルになると、年間1万も撮る事はない。
また、仕事で定期的に刊行物を制作するようなところにいると、発表の機会も広く持つ事も出来た。こちらも趣味レベルだと自分でプリントをしないと「撮っただけ」で完結して、満足してしまうことになる。
プリントをしておくことは、非常に大事だ。
形にする事で、ヒトの目に触れる機会ができる。これが一番大きい。
ともかく考えて撮りまくることに加えて、誰かに見てもらわないと、写真は上達しない。
素朴な第三者のまなざしで見てもらう事は、大事だ。
そうすることで、自分では気付けないようなポイントを見いだしてくれることもある。
プリントするのも、何も印画紙にプリントだけではなく、いまどきの写真サービスでフォトアルバムを作ったり、カレンダーなんかを作っても良いだろう。
結局はヒトの目にさらされる事ことになる。
むしろプリントではない、変わった形をしていることで、目に触れる機会も増えるだろう。
写真をプリントすることは大事だ、というお話。