BREAKING NEWS
latest

728x90

header-ad

468x60

header-ad
ラベル LOCAL HACK の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル LOCAL HACK の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

夢を達成したい君に教える、たったひとつの冴えたやり方

E63b1dfc35d5a1b8fb267bc4b35149e1 m

「夢を持て!」

学校でそんな風に教えられ、馬鹿正直に夢を追いかけている人に対して、オトナは

「いつまでそんな夢見てんだ!現実を見ろ!」

...こんな言葉をよくお掛けになっていると聞きます。
学校では、夢を見ろ、世の中では夢なんか見るな、と言う。

私自身、夢物語みたいなむちゃくちゃなプロジェクトをやってますけど、誰も↑みたいな言葉をかけてきません。

さて、ここにはどんな違いがあるんでしょーね?

「夢」と言ってるうちは無謀にしか見えない

言葉は綺麗ですけど、「夢」ってイメージからしてふわっとしていて、なんか本気感が伝わってきません。

死んでもこれをやるんだ!っていう意志が伝わらんと、他人からは「なんか無謀なことに乗り出そうとしてるアホな人」としか見てくれません。

周りが、自分の夢を理解してくれない。なんていう話を聞くたびに、こう問いかけることにしています。

自分の本気度を、ちゃんと伝えたの?

本気じゃない人のことなんか応援するはずありませんよね。
自分だって、なんかハンパっぽい気持ちでなんとなく取り組んでる人のことを応援しないですよね?

他人からは、あなたの態度はそうとしか見えていないんです。

これをやる!と宣言しまくり、熱狂する

必要なのは、たったこれ↑だけ。

ド田舎でITベンチャー企業を生み出して、世の中を面白くする!

ただそう周りに言いふらしまくって、後は自分がめちゃくちゃ面白がる。ガンガン外に出て、「今こんなことやってんだけど、面白い人いない?」って圧倒的熱量とともに本気で語る。

自分がやってきたのは、これだけ。
後は自然と人が集まり、情報が集まり、面白いことになります。

難しいことはなんにもありませんが、ティッピングポイントを過ぎるまでは、フォロワーも増えないし、人によっては心が折れそうになるかもしれません笑

なので、ここを過ぎるまでの期間、実は結構な忍耐を必要とするのですが、ここに熱狂というひとつのキーを挟むだけで、そんな忍耐さえも愉しくなってきます。



こちらは、世界中のビジネススクールで引き合いに出される、デレク・シヴァーズがTEDで見せた動画です。

最初の裸になって踊り出す一人。自分はこの役目を果たし、二人目に面白がって付いてきてくれた人がたくさんのフォロワーを連れて来てくれました。

いつも自分は、こーゆースタンスで、周囲からは無謀にしか見えないことを成し遂げてきました。

割とカンタンです。

たった一人の熱狂が、世の中を面白くする。
無謀な夢を達成する、たったひとつの冴えたやり方です。

【LOCAL HACK DAYSレポ⑦】このワクワク感に加担してローカルハッカーになろう!


これまで6回に渡ってお届けしてきたLOCAL HACK DAYSレポも、今回が最終回!
少しは会場の熱量が伝わってるでしょうか?

最終回前に、いっぺん過去のおさらい↓をしていただくといいかなー、と。
まだお読みでない皆さんは、さらっと読んでいただければ。

さらっと、っていうにはちょっと長いかもですけど笑

これまでのLHDレポ一覧

【LOCAL HACK DAYSレポ①】すべての人がローカルハッカー!欲しかったら自分でつくっちゃおう!!

【LOCAL HACK DAYSレポ②】地方に息づく発酵文化に可能性を感じた!

【LOCAL HACK DAYSレポ③】地方から日本のビアカルチャーを創っちゃおうとかヤバすぎ!

【LOCAL HACK DAYSレポ④】ワクワク感とテクノロジーで地域は変えられる!

【LOCAL HACK DAYSレポ⑤】それって表面的に「ふるさとらしく」してるんじゃ な い?

【LOCAL HACK DAYSレポ⑥】勝手に公共事業!?それって地域に自治を取り戻すことやん!

いよいよ本番!?ガチで行動まで含めた議論を

午前の部で、ローカルハッカーたちのお話を聞いた後は、彼らと一緒に分科会で議論です。
テーマは、次の7つ。

A.発酵するまちづくり
B.テクノロジーを使って地域でできること
C.ビールの里構想
D.産科過疎地域での子育て支援
E.持続可能な里山の未来
F.限界集落からはじまるパーソナルモビリティ
G.地域資源と多分野の手法を活用した超低コスト住宅の開発

D、F、Gの3つは、プレゼンなしで、分科会からのスタート。
この分科会、単なるワークショップやアイデアソンかと思いきや、ちゃんと現実化するのが必須っていうからハンパないw

相変わらず、林さんのやることは油断できません笑

分科会も1セッションを1時間として、2セッション開催。気になるテーマには2セッションとも参加してもいいし、気になるものが複数ある人は、2つ参加してオッケー、という仕掛け。

自分は、最初のセクションに「B.テクノロジーを使って地域でできること」、次に「C.ビールの里構想」を選択しました。

模造紙に付箋でネタをペタペタしていくのは、普通のワークショップにもありがちですけど、いいアイディアが出たら「じゃあ、それ◯◯くん、よろしく!」ときっちり現実化のためにタスクも振っちゃうっていうんだから、凄いw

みんな考えてるのは、一つの目標に向かって何をどのようにしたら、それができるのかっていうことだけ。

できない理由とか、組織の議論にありがちな、つまんないことは誰も考えてないもんだから、話が早いのなんの笑

普段、旧弊にまみれた組織の中で生きてると、こういう感覚を忘れちゃいそうになりますからね。
スピード感と前向きな熱感を共有する中で、実行・実現を前提としたアイデアソンをすると、いい感じにワークします。

スタートアップの現場だと、だいたいこんな感じなんですけどねーw

この空気感、これがローカルハッカーたちの熱量と化学反応を起こして、どんどん面白いことになっていく。

では、実際に分科会でまとめた内容を取りまとめた内容をごく簡単にまとめたところを見てみましょう。

あ、ちなみに発表順が順不同なのは、林さんによるクジ引きの結果です笑

C.ビールの里構想

・ビールのつまみ研究所。すでに個人でトライアルをしてる人(遠野市役所職員)がいる

・ビールのゴールは「おいしく飲むこと」。遠野に来れば美味しいビールと美味しいつまみが楽しめるようにしたい。

・遠野市内のビール消費拡大、ブルワリーパブ

・全国にビアカルチャーを発信

・ビアツーリズム

・ホップのオーナー制度

・ビールを仕込んで結婚式に使う

・定点カメラでホップの成長シーンから収穫まで収録して、CMにする

・固定概念にとらわれないでやっていきたい

F.限界集落からはじまるパーソナルモビリティ

・分科会の参加者から、やってくれる人を見つけた(奥州市出身)

・モビリティを一つのアクティビティを捉え、趣味レベルでやっている人から発展させる

・基本的に高齢者はヒマ

・きょうの昼食のような食堂をやりたい人もいる

・ネットワークを広める

・外国人や企業研修も来ているので、そういう人を受け入れるゲストハウスやコワーキングスペース

・中長期滞在できると、集めやすい

・シェアビレッジ方式で、物件もすでにあるものを活用できる

・最初は週末からはじめる

A.発酵するまちづくり

・発酵は地域を活性化できると確信、世界のロールモデル足りえる

・「遠野は生きる場所じゃなく、生き抜く場所」遠野らしい一手間

・本物を売り込む

・生産技術の後継者もデータを取りながらやっていく

・健康や美容といったライフスタイルとの関わりを科学的にアプローチ

・海外を目指すが、国内でも何をできるか

・他のどぶろくと、遠野のどぶろくでひとつのジャンルを確立して差別化ブランディングをする(名称未定)

・3月にどぶろくの新酒ができるので、どぶろくヌーヴォー

・海外にも酒の種類はたくさんあるので、ストーリーやカルチャーを売る

・遠野の食とのマリアージュ

・国際会議やファーストクラスで扱ってもらう

G.地域資源と多分野の手法を活用した超低コスト住宅の開発


・国内にも断熱材だけで家を建てたり、チャレンジャーはいる

・いろんな可能性はある

・180万円だと、全てをそろえることはできないので、家に何が必要かを考える

・夜に寝るだけなら照明もいらない

・製材所から木はもらえる→資源の整理・可視化

・参加費3万円×60人で建築ワークショップをやれば建てられる

・古民家の解体部材は燃やされたり、引き取った業者が売ったりしている

・廃材置き場→自由に持っていける場所

・家解体をスポーツにして人数を集める

E.持続可能な里山の未来

・公共事業=インフラ整備

・デンデラ野(ホスピス的な老人ホーム)をつくりたい

・子どもが生まれるときも参加が近くになくて大変だが、死んでいく場所(病院)もない

・地域に行きたい医者を増やす、医者を地域で養成する

・医者に米や家を提供、物々交換

・子どもを預けられる場所、老人が子どもを預かる

・古民家や廃校を活用

・先進的なところを見に行く

・なにか起きて責任を取るのも席にだけど、問題を解決するのも責任

D.産科過疎地域での子育て支援

・病院がないと緊急時に対応できない、どうしたらいいか困る

・移動が大変な妊婦向けの検診バスを出すなど

・予兆の段階で助産院の手を借りる

・子産み子育てハウス→産前産後の養生をする宿泊施設

・父親の参加→主体になるように

・教育プログラム

・シングルマザー向けのケア

・託児機能

B.テクノロジーを使って地域でできること

・何の情報を見れるようにしていくかを考えた

・空き家、空きスペースの情報はニーズが多いが、いろいろしがらみが多い

・「遠野めっけるエンジン(仮名)」に遠野の風景、暮らし、課題まで網羅

・写真は担当を決めて撮る

・課題を共有して、みんなで解決する

・目利きの人、遠野の人、それぞれの視点で。

・リテラシーが低い人には、オフラインで見られる場所を設ける

・外国人向けにも英語で発信

・他と違うものがないと、見てもらえないので、そこは考えるべき

・どこにでもあるようなものを作っても仕方ない



すべての人がローカルハッカー!何か楽しいことに加担しよう!!

林:皆さんお疲れ様でした。LOCAL HACK DAYS、2日間駆け足でしたけど、昨日から参加の皆さん、きょうの朝から日帰りで参加した皆さんも結構いらっしゃいます。

このLOCAL HACK DAYS、名前はこのまま続けるかわからないですけど、定期的に開催していきたいと思ってまして、年に4回なのか、2回なのか。定例で開催してですね、きょう言いましたよね、やるって!何人かの人たち。そのやるって言った人たちが、ここまでやりましたっていう報告をする場でもあり、こういうことをやりたいっていうアイディアだったりとか、テーマみたいなものを違う人たちから持ち込んでいただいて、そこを集まってきた人たちの持っている力とかネットワークを使ってより良い物にしていくっていう場を定期的にやっていきたいな、と。

遠野というまちが、何かよく分かんないんですけど、集まってきてるんです。言語化できないんですけど、遠野というまちに、きょうみたいにいろんな人が集まってきて、何かやりたいと思った時に、どんどんやれる環境が生まれていくんじゃないかな、と思っていますので、これをきっかけに遠野というまちで、どういう形でもいいので、何かをやり始める。何かに加担をしてもらって、面白い未来、自分たちの欲しいものをつくっていけるようなことが、できればいいんじゃないかな、と思います。

2日間、長丁場ですけど遠くからの人も、遠野の人もいますけど、本当にありがとうございました。


ローカルハッカーたちよ!日本を面白くしよう!!

いかがでしたでしょう?
クッソ長過ぎるダラダラのレポでしたけれど、これでもかなーり端折ってます笑

このイベントで定義付けられた、ローカルハッカーという概念。
そして、欲しかったら自分でつくっちゃえばいいじゃん、ブラザー!

みたいなノリと勢いw

自分で何かやりたいことをどんどんやれる、誰かがやってる何か楽しいことにガンガン加担できる。

そんな面白いまちが、全国にできたら、どうです?
東京で消耗なんかしなくても、そこに住んでみたい、なんて思う人も増えちゃうかもしれません。

住んでいる人が楽しいまちは、住みやすいまちに決まってます。

そんなまちが増えていくよう、日本中にローカルハッカーたちが活躍できる「場」が増えていくようにしたいもんですね。

#LOCAL HACK DAYSレポはLOCAL HACKカテゴリを参照ください

【LOCAL HACK DAYSレポ⑥】勝手に公共事業!?それって地域に自治を取り戻すことやん!

続いては、一般社団法人馬と暮らすまち遠野 代表の伊勢崎克彦さんによる【循環】のプレゼンテーション.....だったんですが、松岡さんや安宅さんの話を聞いてるうちに、なんかテーマが変わったらしくw

循環のおはなしはそこそこに、なんかすっかり違う「勝手に公共事業をやって、自分たちのほしいまちをつくっちゃおう」っていうネタにすり替わってしまいました笑
いいっすね!このライブ感!!

こーゆーノリと勢いって大事です。

このセクションも、なかなか面白いです。
以下、必読!

ふるさとがゆらぐ実感と危機感

・キリンさんのプロジェクトの4期生として参加したことがきっかけで、いろんな人とのつながりの輪が広がり、法人を立ち上げるなど自分一人ではできないことができている。

・8年前から農業をしている。

・9年前までクイーンズメドウカントリーハウスで学んだことが、今の活動に生きている。

・循環とは何か。馬は草を食べ、糞になり、堆肥となって土地に戻って来る。当たり前のことだが、さっき松岡さんが遠野にはしっかりとした土台があるって言ったり、安宅さんが遠野は「永遠の日本のふるさと」て言っているが、まだそこに近づいていないのではないかと言っていた。確かにそうしたものはゆらいでいる実感がある。

・遠野の里山は荒れ、精神性も希薄になっている。だからこそ、この活動は原点に帰る場所だという確信がある。

・「地域の自然資本を最大限活用する。古くて新しい農村地域社会の創造」をビジョンに活動。

自分たちの手で勝手に公共事業を!

林:伊勢崎さんは、代々綾織なんですよね。16代目でしたっけ?

伊勢崎:そうですね。僕で16代目です。

林:子どもの時と風景に違いってありますか?

伊勢崎:ぜんぜん違いますね。生き物もぜんぜん少なくなってるし。外から来る人は、割と「川きれいだねー」「田んぼいいねー」って言いますけど、ぜんぜんダメですよ、と。僕が小さかった頃に比べたら、自然の資本というか、環境は連鎖的に悪化、劣化してるんですよ。そういう危機感はすごく感じてますね。

林:この遠野の地域の人だけじゃなくて、外部から伊勢崎さんのところにいらっしゃってると思うんですけど、綾織なら綾織の集落の中だけで完結してやっていたことだと思うんですけど、、今は外に開いていって興味がある人が外部から来るワケじゃないですか。そういう外部の力と一緒にやっていくっていうことに対して、どんなことができそうだなって思ってらっしゃいますか?

伊勢崎:まずは、共感してもらえるスピードが早い。地元の人は、ほぼ共感してもらえる可能性は限りなく....時間がかかるんでしょうけど....難しい中で、一緒に活動していくパートナーとして、前向きに外部の人だったら進捗していけるかな、と。

林:ゲストハウスプロジェクトができて、これは午後の分科会の話にもつながっていくと思うんですけど、具体的に手がけていきたいこと、スライドにも馬搬がフォトジェニックに移ってましたけど、具体的にやりたいことってあります?この綾織の地域で。

伊勢崎:分科会のテーマにもしたいなと思ってるのは、ゲストハウスを起点に、地域全体を....さっきは地域の人となかなかすぐに進捗しないって言いましたけど、そこに住んでいる人間が自分事として地域をつくっていく。勝手に公共事業をしていく、ということを分科会テーマにしたいですね。誰かに依存して...いま市長もいらっしゃってますけど、市長にお願いしてこうだ、ということももちろんあるんですけど、われわれがこうしたいから、勝手にこうします、と。でもそこに不足な分はお手伝いしてくださいね、くらいのスタンスで、自分たちのまちをやっていきたいな、と。その核になる場所にゲストハウスがなるんじゃないかな、と。

林:ありがとうございました。

地域に自治を取り戻す

勝手に公共事業!
なんかマジで荒唐無稽っぽい響きですが、地域の自治って本来は「そういうもの」だったんです。

農業用水路をつくったり、山を切り拓いて田畑にする。
今なら役所が計画を立てて、税金や借金を財源にして、土建業者がやる仕事ですよね?

けど、このシステムになってから、まだ100年かそこらしかたってません。

もともとは、集落や、それより少し大きなムラという単位で、互いに労役奉仕をしながら「むらづくり」をしていました。

明治になって、日本全国に村役場、な〜んてものができてからのことです。

地域に住んでる人が、自分たちの望む姿のむらづくりをしていた時代の方が、圧倒的に長い。むしろ、今のシステムになってから、まだめちゃめちゃ日が浅いというw

自治っていうのは、文字通り「自ら治める」こと。
役所がやるのは行政、「政(まつりごと)を行う」こと。

これ↑って、けっこう別モンです。

現代の学問的な分類では、自治には3つの段階があるとされています。


  1. 自助・・・個人の力で行う
  2. 共助・・・地域など共同体の力で行う
  3. 公助・・・役所の力で行う


本来の「自治」は、この共助までの段階のことを指します。公助から先は「行政」です。

明治期以降に、行政主導の自治が盛んに行われ、自治能力はほぼなくなっていましたが、集落内の身近なことは、地域の共助によって解決されるシーンがまだ残っていました。

けれども、高度成長期の前後に、行政が「良かれと思って」共助の機能を肩代わりし始めたのがきっかけで、地域から本来の意味の「自治」をする能力を完全に奪い去ってしまいました。

過保護に育てた結果、地域の自治能力は行政によってトドメを刺され、役所にたよらないと何もできなくなっちゃったワケです。

自治のプラットフォーム。
伊勢崎さんのやろうとしてるのは、ある意味でこの自治のプラットフォームをつくろうとしていると言えるでしょう。

自分たちでほしいまちを、自分たちでつくっちゃう。
まさにこれって自治ですよね。

まぁ、自分も別な形で、この自治のプラットフォーム化に取り組んだことがありますがw
地域の事情によって、解決策はさまざまあってとーぜんです。

伊勢崎さんのやり方も、非常に面白いんで、要チェックっすね!

【LOCAL HACK DAYSレポ⑦】このワクワク感に加担してローカルハッカーになろう!

【LOCAL HACK DAYSレポ⑤】それって表面的に「ふるさとらしく」してるんじゃ な い?

ふるさとらしさ、田舎らしさって何だと思いますか?
大多数の人が、なんとなくのイメージで、こういう↓田園風景とか


思い浮かべちゃったりしますよね?

でもそれって、ほんとうにふるさとらしいのかなー、なんて考えたことないですよね。
正直、ずぅ~っとそこに住んでる人間にしてみると「そこにあるのが当たり前」すぎて、あんまり「ふるさとらしさ」なんてものを意識することとかって、まずありません。

いいところ、なのもそうでしょう。
素晴らしい景観なのもそのとおりでしょう。

けれど、そこには、内実がともなっているのか?

そんなところ、日本中にごろごろありますよね。

なぜ、その地域は素晴らしいのか。
どこが、その地域の良さなのか。

いっぺん考えてみることは、どこの地域にとっても非常に重要な課題です。

アタカケンタロウ建築計画事務所代表の安宅研太郎さん。テーマ自体は【建築】ですけれど、めちゃ広範な、そういうお話をしてくれました。

割と目からウロコがポロポロ落ちまくる。
そんな問題提起です。

それは、内実がある「ふるさとらしさ」なのか?

・東京ではいろんなジャンルの仕事をしている。

・2008年から、遠野市附馬牛町のクイーンズメドウ・カントリーハウスの仕事に関わったのがきっかけで、遠野オフキャンパスという活動をしている。

・典型的な盆地地形で、北上川の最上流でもあることから、遠野の環境が良くなれば下流域もきれいになるので、可能性がいろいろある。

・出入り口が少ないので、何カ所か閉じれば鎖国できる(笑)

・馬産地で、その堆肥で無農薬の農業を展開して、多様な固有の生物相の環境を保ってきた風土。

・こうした生活の知恵を知る世代が、まだぎりぎり生き残っている。

・Living in National Treasureを活動テーマにしてきて、遠野は「永遠の日本のふるさと遠野」をキャッチフレーズにしているが、表面的に「ふるさとらしく」しているように見受けられる。

・内実も含めてやった方がいいんじゃないか?

・そういったテーマなどで、リサーチやワークショップみたいなことをやったりしてる。

・明治期の町屋や高原など、いろんな資源があるけど市民も知らなかったりする。

・いろんな効果はあるが、高校生が地域のことを考える機会になっているのが大きい。

言葉にするだけじゃダメ!

林:お聞きしていると、安宅さんのアプローチは、確かに建築だけでなく、ある種の風景をつくっていく、というか全体最適な仕事をされてるような気がするんですけど、冒頭で地域の沸点をさぐれ、という話で、いろんなプレイヤーがいろんなアプローチで動いていて、ここに来てくださっている人もいろいろ動いていくと思うんですけど、その中で全体最適を失わないというか、本当の「永遠の日本のふるさと」っていうものをつくっていくためのキーポイントって何だと思いますか?

安宅:ビジョンって、ただ言葉にしてるだけだとかなり誤解を生むし、あまり分かりにくいところもあって、ただやっぱりクイーンズメドウは10年、20年と続いているし、すごい勢いで伊勢崎さんが実現している環境だとか。こうなっていたらいいのにっていう、遠野だけじゃなくて、日本がこうなっていたら理想的なのにな、みたいなものが少しずつできていて、そこを常に経験して確認しながら、プランニングなり実行していくっていう感じかなー、と。

林:そうなったときにたぶん、いろんなステークホルダーというか、地元の人や年齢層もバラバラで、いろんな人のいろんな意見がある。そんな中で、僕は地元の高校生の意見って、結構説得力があるかなって思うんですね。いろんな人がいろいろいう中で。次世代ですし。高校生とやってみて、思うこととか、発見っていうか、面白みってあります?

安宅:そうですね。何かを変えるっていう時に、何かのしがらみであったりとか、自分がやっていることから離れていきなり新しいものに変えるのってなかなか難しいと思うんですよ。たとえば遠野全域を無農薬家にするって言っても、ずっと農業をやってきた人に変えましょうって言うのは難しいんだけれども、高校生は、なんでそうしたほうが良いのかっていうところから理解して、じゃあどうなっていったら良いのかっていう。現実はいろいろ難しいかもしれないけれど、なったら良いなっていうビジョンを、割とスッと吸収しやすいので、そこが高校生を引き込れる意味で可能が高いうところだな、と。

林:そういういろんな立場の、特にそういう若い子どもたちの素直なというか、ピュアな意見って聞くところがありますね。最後に時間も限られてくるんですけど、いろんなことをお話してもらいましたが、このLOCAL HACK DAYSを通じて、遠野で新たな動きが加わると思うんですけど、安宅さんが、次のステップとしてやりたいことっていうのが何かあれば。

安宅:そうですね。キャンパスの延長線かどうか分からないんですけど、オフキャンパスにはいろんなことが蓄積していって、その内容を使いながら、建築の専門家としては遠野って地元の人が思っている以上に貴重で価値の高い建物が古くて素敵なものがいっぱい残っていて、外から見たら分かんないんですけど、中に入って見ると骨組みは明治でお恥ずかしいみたいな感じのことを言われるんですが、そんなことはないし、そういうものを発掘いこうと。林さんの活動なんかも含めて使っていければいいなと。

林:また後半戦でゆっくりお話を聞かせてください。

見かけ上の「らしさ」より、ブレない軸をもつ

見た目がふるさとらしいかどうかって、第一印象では大事なんですけど、しっかり向き合うようになると、とーぜんボロが出ます。

観光客みたいな、ふらっときて、さっと帰る、みたいな一過性のお付き合いなら、その辺がバレることはないんでしょうけど、長期間の滞在だとか、移住となると、隠しおおせるものじゃありませんよね。

必要なのは上辺だけの「らしさ」じゃなく、本質となる「軸」であり、「核」です。

いま、全国各地で面白いことになってる地方はたくさんあります。
遠野だってそうですし、土佐山なんかもそうでしょう。

....なんか、林さんの関係してるとこばっか例に出ちゃいましたがw

そういうところは、どこも軸があります。
地域に根付いた文化であったり、精神性みたいなものであったり。その体裁はさまざまです。

そんな遠野でさえも、表面的に「ふるさとらしく」しているように見受けられる、な~んて言われちゃう世の中です。

移住者を呼び寄せようと、日本全国が「ウチはいいとこですよ?」っていうPR合戦をしてるワケですけど、そういうとことは、一線を画した、軸を持たにゃいけないんですね。

そういう本質的なところって、なかなか出しにくいものでもありますけど、すんごく大事です。

自戒をこめて。

#LOCAL HACK DAYSレポはLOCAL HACKカテゴリを参照ください

【LOCAL HACK DAYSレポ④】ワクワク感とテクノロジーで地域は変えられる!


地方とテクノロジー。

いまいち関係が見えてこないと思います。
「じーちゃん、ばーちゃんしかいない田舎に、テクノロジーなんて必要あるの?」
とか思うのも無理ないですもん。

「テクノロジー=都市的な若い人にだけ関係するもの」
そんなイメージの人は多いんじゃないでしょうか?

けど、そんなことないんです。
ローカルこそテクノロジーの力が発揮できるし、ローカルだからこそできることが山のようにあります。

テクノロジーが好きすぎて、いろんな面白いことに首を突っ込みまくったり、変なプロジェクトを立ち上げちゃってる人としては、ちょー期待です。

スピーカーは、グーグルの防災・復興プロジェクト プログラムマネージャー、松岡朝美さんです!

いろんな人の関わりでワクワク感のあるものを生み出す

・2011年7月から、被災地でストリートビューを撮っている。被災前のデータがあるところについては、最大で3時点を比べることができる。

・教育という面では、9カ所で東北TECH道場をやっている。Androidアプリが基本だが、好きなものを開発することに取り組んでいる。

・イノベーション東北というマッチングプラットフォームで、プロボノやアイディア募集をできるようになっている。

・Googleはテクノロジーの会社。発酵とかビールと違って距離感はある。

・ビジュアライズ(見える化)がよく分かる例。見せたいものをどうやって見せるのかを考えるのが大事。

・例えば、グローバルフォレストウォッチというサービスでは、全世界の森林増減があった場所が分かる。

・グローバルの話もしたが、2月に早池峰神社に行ってすごい素敵なところでびっくりした。いろんな人に伝えようとしたが、いい写真じゃないと中々伝わらない。

・マイクロブルワリーができたら、もしかしたらポートランドからも観光客が来るかもしれない。そうしたときに他に何を見たら良いか「観光名所」みたいな検索をするだろう。

・市役所や地域の人が積極的にネットに上げる事で、見てもらえるようになる。

・おいしいおそばのお店「ばんがり」に行ったけれど、料理の写真がない!(笑)。これでは外国人は来てくれない。

・国境のないネットという空間上で、何の情報を発信していくのか。少し考える必要がある。これだけでも、テクノロジーで遠野が世界に開かれる。

・いろんな人が関わって、今までの延長線上にはない、何かよりワクワク感のあるものをテクノロジーの力でつくっていけるだろう。

・まちをひらいていこう。

テクノロジーが地域を変える

林:なかなか横文字多かったですね(笑)

松岡:ですよね~(笑)。でも言い換えようとしてもなかなか通じないので、慣れていただくしかないかな、と(笑)

林:松岡さんが遠野に感じる可能性ってどこらへんですか?

松岡:2月に始めて来た時は、文化的な深度というか、重みがすごいな、と。それが土台にあれば、何をこれから新しいことを起こしてもブレないんだろうな、とすごく感じてます。いま林さんを中心にして来年10人パッと入ってくるっていうところが、もう少なくともここらへんにいる人は巻き込まれている。そこの揺るがない基盤があるからこそ、新しいものを受け入れながら、創っていく、ということに一番大きな可能性を感じましたね。

林:今の具体的な話、たとえば「ばんがり」の例にしてもすごい分かりやすいなと思ってて。農家民宿でツーリズムをやっているようなところもあるけれど、そこがもっと外国人に知られるようになったりとか。他にも色んな飲食店があって、地元の事業者の方とか、オーナーが、おじいちゃんおばあちゃんがですね。美味しい蕎麦の写真がのっていればいいんだろうな、というのは分かります。それを伝えたいんですけど、となったときにどうしたら良いんですか(笑)

松岡:(笑)大丈夫です。最低限申し上げたいんですが、すごくカンタンなんです。ウチのプロダクトは分かりづらいってよく言われるんですが(笑)、本当に難しいことではなく、HTMLをのコードを書かなきゃいけないということもなく。SNSに投稿するのと同じ感覚でできます。今後も通い続けることになるかと思いますので、可能であれば、皆さんとワークショップをするとか、そういうところで関わらせてもらえたらな、と。

林:なるほど。最後にGoogleとして、って言うと難しいと思いますけど、松岡さんとして、ここで何をしていきたい、っていうのをお話してもらえたら。

松岡:会社ではなく、個人として(笑)。個人としてなんですけど、やっぱり東北の活動を通じて、信じてるんです。インターネットやテクノロジーが、その地域を変えるということを。いろんな地域でやらせてもらっていただいてるんですが、特にこの遠野では、今まで私がこの3年間くらいで感じていなかった、経験していなかったような変化が、起きると、なぜか確信しています。なので、そこにフルコミット...

林:また横文字!(笑)

松岡:すいません(笑)。全力で!関わらせていただきたいな、っていうのと、まだ1回しかお伺いしたことがなくて、遠野がどういうまちであるかっていうのも、たぶん3つか4つくらいの視点からしか見させてもらっていないので、きちんと数カ月は通わせていただき、飲み歩かせていただき、より理解を深めて、今までにない…ポートランドの話がさっきでましたけれども、世界ですごくチヤホヤ(笑)...いろんな人が訪れるようなまちになっている、それが日本のここ遠野で生まれたっておかしくないんですね。そういうまちに、していくために、微力かもしれないんですけど、お手伝いをさせていただきたいな、と。

林:はい、ありがとうございました。

どうやったら楽しくなるか?考えるよりも行動を

インターネットだけがテクノロジーってワケじゃありませんが、そこはさすがにGoogleさん。基本ネット上のお話でしたね笑

どんな情報があったら、地域が面白くなるか?
割と答えはシンプルだったります。

たとえば、地域に住んでる人しか知らないことだったり、おいそれと立ち入ることのできないディープなスポット。
観光客向けに、そんな情報が日本語と英語であってもいいでしょう。

「あそこのカフェに行けば、いつも誰か面白い連中がいるよ!」
「地元でしか飲めない、貴重などぶろくをオンリストしてるレストランはここ!」

そんな情報があったら、行ってみたくなりますよね?

そう、自分がワクワクするかどうか。これめちゃ大事っすよ。

どうやったら、自分がワクワクできるか。
何があったら楽しくなるか。

それを引き出すのは、テクノロジーの得意とするところです。
後はその仕組みをどう「つくるか」だけ。

つくる方法は、いくらでもあります。
そんなんを議論して、どうこうしているヒマがあったら、まずは自分一人でもいいからやってみりゃいいんです。

やってみて、その結果、どういうフィードバックが帰ってくるか。
フィードバックが帰ってきたら、あとは高速でPDCAサイクルを回すだけでおk。

まぁ、時には反応がない、というフィードバックもありますがwww

うちの変なプロジェクトでは、情報発信のツールもつくれるようになっちゃいます。
一緒に、なにか楽しいことしちゃいませんか?

【LOCAL HACK DAYSレポ③】地方から日本のビアカルチャーを創っちゃおうとかヤバすぎ!


ビール、皆さん好きですよねー。


↑のグラフは、酒類の販売量のグラフです。
ビールは下の濃い色のバーで、往時に比べて総量は落ち込んでいますが、日本で一番売れているのは、統計をとりはじめてから、常に首位はビールです。

...いやまぁ、私はワイン派ですけどねw

LOCAL HACk DAYSの舞台である、ここ岩手県遠野市は、ビールの原料となるホップの生産量が全国一!

地元では有名ですが、まぁ、全国的にはマイナーですよね。てゆーか、ホップそのものを見たことも聞いたこともないっすよね笑

同じ岩手県民の私でも、ホップの現物は数回しかみたことありません。

昨年渋谷ヒカリエで行われた「まちてん2015〜地方創生まちづくりEXPO〜」へ、俺が趣味でやってるプロジェクトとして出展したんですが、そのときにこの遠野でキリンと組んで行われているプロジェクトさんがご近所にブースを出していて、そのときにお知り合いになっておりました。


林さんにLOCAL HACk DAYSのお誘いを受けた時に「あ、なんか知ってる人が出とる笑笑笑」って思って、このセッションを密かに一番たのしみにして参加しました。

いや〜、皆さん読む前に先に言っちゃいます。
これ非常に面白いです!

めちゃ必読ですぜ!
テーマは【クラフト】です。

BEER EXPERIENCEを、ここで創り・発信する

このセッションは、キリン㈱ CSV推進部 絆づくり推進室の浅井隆平さんと、㈱遠野アサヒ農園 代表取締役の吉田淳史さんがスピーカー。

まずは、浅井さんからのプレゼンからはじまりです。

・農業も含めた魅力とビールを掛けあわせた可能性を探っていきたい。

・キリンは遠野とホップ契約栽培をはじめて53年。

・とれたてホップ一番搾りを12年前から開発して、わが町のビールとして愛飲いただいている。

・これまでの50年と、これからの50年を見据えて、製品化する関係以上になっていくべきと考えている。

続いて吉田さんのプレゼンですー。

・遠野パドロンプロジェクトの1期生として参加したのがはじまり。

・パドロンは、スペインの伝統的なビールのおつまみ。

・日本では、枝豆という強力なライバルがいるが(笑)、枝豆以外の選択肢もあっていいのではないか。

・遠野は、ビール原料のホップの産地でもあり、おつまみのパドロンの産地でもある、ということで訴求している。

・プロジェクトの力を借りて、飲食店や大手スーパーなどで取り扱ってもらっている。

・契約栽培の供給量でいっぱいいっぱい、というところまできている。

・市内でも地道に生産者を増やしている。

・ホップ生産にも参入した。

再び浅井さんにバトンタッチ。

・吉田さんには、パドロンだけでなく、ホップも作ってもらい、コラボが深まっている。

・なぜ山梨のブドウ農家はワイナリーをやっているのに、ホップ農家はビールを作っていないのか?ということもあり、いつかブルワリーを構える!と夢を見ている。

・ホップの里からビールの里へ、「Beer Experience」という仮説を立てて、新しい活動をしている。

・ホップ農家の数は239戸→37戸と激減。遠野からホップが消える可能性も。

・ただ憂うのではなく、ホップの価値を最大化したまちづくりが遠野だからできるのではないか。

・遠野の食をホップとビールでつなぐイメージ。

・ホップ収穫祭と銘打ったビアフェスタの開催やビアツーリズムなど、遠野から日本のビアカルチャーを創り、牽引する。

・クラフトビールは、ブルーベリーを入れたり、リンゴを入れたり、原料も自由。

・地域の資源も一緒にして「遠野産○○」ではなく、「ビールの里○○」といったブランディングができる。

・ブルワリーやビアパブが市内に広がっていけば、ビールの町、ビアツーリズムがまちの産業になる。

・ビール、ホップを通じて、自分たちの暮らしたいまちをつくる。

ビールを中心に広がる文化を遠野に

林:浅井さんは妄想って言ってますけど、これは実際にやりたいですよねー。先日、アメリカのポートランドに行ってきました。ポートランドは世界で一番マイクロブルワリーの数が多い町で、まちの中に60もブルワリーがあるんですね。僕たち数日間で50種類以上飲んだんですけど....面白かったですよね。

浅井:そうですね。DIY精神というか、向こうはガレージでビールをつくるのが許されていたり、ビールの中にイカスミを入れたり、本当に自由な発想でみんな楽しみながらやっていましたね。

林:吉田さんホップ農家になられてみてまだ間もないと思いますけど、ホップ農家が醸造家として、遠野のまちでお店を持ったりビールづくりに専念するっていうのは、農家としてどういう可能性を感じてらっしゃいますか?

吉田:さきほどの話にもありましたけど、ブドウ農家がワインの醸造家になるっていうのは当たり前の文化であって、そういうことを遠野のホップ生産者として、私だけじゃなく、複数人が取り組んで多種多様なビールっていうものを産んでいくことで、全国に発信していけるだろうと思っています。

林:遠野だったら、どぶろく特区をやってきた歴史があるので、日本初のビール特区みたいなものをつくってしまってですね。遠野のまちで、誰とは言いませんが、誰かの家でお手製のビールを飲んだことがあって(笑)、それが非常にね、美味しいんですよ。手作り感とかあって。アメリカのポートランドは、職人の人が醸造家!みたいな感じでやってるんじゃなくて、けっこう若い人がすごいファッショナブルに、オシャレにやってたんですよね。それがすごい新鮮で。みんなどうやってなったの?って聞いたら「もともとガレージでつくってて、近所でおいしいって評判になってビールやろうかなーみたいな感じ」で始まったって。そういう制度面のところから、例えば遠野の農家民宿とかで自家製のビールが飲めて、近所で評判になった人が店を出して、ビールを専門で作り始める。そんな夢はすごくあるな、っていう感じなんですけど。さっきの妄想を具体化しようと動いていると思いますけど、具体的にここをクリアしないと、というようなものが何かあれば。

浅井:単なるビール工場というよりは、研究所みたいなものに近いのかもしれません。そこでいろいろなアイディアを集めて、そこから新しいものを生み出していくということなので、そこには適正サイズの、皆さんが思い浮かべるようなビール工場のサイズではなくて、寸胴の鍋でかき混ぜるようなクラフト感あふれるビールの仕組みだったり、東京でも そういう店舗が増えてきているので、オール遠野の食材を使うとか、どういう意義のあるものにしていくかを考えぬくのがファーストステップかなと。

林:それを大手のキリンさんが考えてるっていうのが、僕は面白いですね。ありがとうございます(笑)。CSV(Creating Shared Value)って企業と社会がつながって、お互いがメリットのある新しい創造物をつくって行こうって仕事を専属でやってる部署ですから。まさに浅井さんが体現されようとしていることが、その象徴的な形になるのかなと思います。たぶんこの中から、ウチでもビールやってみようかな、っていう人が出てきてもおかしくないし、そういうブルワリーがどんどん出てきたら、「じゃあ私はブルワリーめぐり専門のツアー会社を立ち上げようかな」なんて人も出てくるかもしれない。ポートランドにあるんですよ!ブルワリーをめぐるだけの専門のツアー会社が。2つありましたね。

浅井:そうですね。

林:それくらいビールを中心に広がっていく産業の可能性ってあるんじゃないかなと思いますので、制度面だったり文化だったりとか、どうやって人材を育てていくかっていうことを、今は妄想って言ってますけれど、社内調整をうまくしていただいて、春ごろには具体的に遠野の市民の皆さんに発表したいなと思いますので。僕がいま勝手に申し上げましたけれど(笑)。皆さん楽しみにしててください。

行政にできない新しいワクワク

いいですね〜。
さすがは日本で最初にCSV事業本部を立ち上げた会社であるキリンさん。

見ているところが、目先のことなんかを見ていない。

50年先を見据えて、遠野とのWin-Win関係をいかにつくるか。
これ、普通の会社にはできませんわ。てゆーか、行政にもできないw

むしろ、酒税法が障害になって前に進めない、ってことで障害にすらなり得る。

行政は、邪魔しないで一人前です。
ともかく、やる気のある人がどんどん前に進めるような、自由に活躍できるフィールドを用意して、「後はお好きにどーぞ」でいいんです。

好きにやれる人が、好き放題やれる。

たぶん必要なのは、こんな程度のことなんです。

行政はすぐに補助金とか作っちゃいがちなんですけど、あれはあきまへん。
基本、自立を阻害するだけなんで。

遠野に限らず、全国には、面白すぎるフィールドがたくさんあります。
こんなアホなプロジェクトとかやってるウチでは、春から林さんと組んで、もっと悪いことも始めますwww

いや〜、今からワクワクが止まりません。
気になる方は、連絡くださいw

【LOCAL HACK DAYSレポ②】地方に息づく発酵文化に可能性を感じた!


いよいよお待ちかねのローカルハッカーたちによるプレゼンテーションのスタートです。

トップバッターは【発酵】をテーマに。

この感性イケてますねー。
いや、正直なところ林さんから「遠野に発酵のプロがいましてね〜」と事前に話は聞いてましたが、割とスルーしてましてw

このLOCAL HACK DAYSのLPを見るまですっかり記憶の彼方にあったくらい笑

なにしろ【発酵】ですよ?
地味すぎますw

発酵、と言われて真っ先に思いついたのは、酒好きなもので「醸造」です。
遠野は、わが八幡平市と同じく「どぶろく特区」の認定を受けている自治体。民宿なんかでどぶろくを出したりしてることで有名ですね。

あとは…漬物?
チーズやワインなんかも発酵文化ですが、あまりイメージはない。

果たして遠野✕発酵で、どんな話を見せてくれるのかッ!?
登壇者は、佐々木要太郎氏(とおの屋 要)、佐藤功行氏(ロート製薬㈱ 広報・CSV推進部 東北地域連携室 室長)の2人。

開幕に持ってくるだけのすげぇネタ投下に期待しつつ………以下活目ッ!!

発酵と美食のチカラで日本を、世界を健康にする


………いきなりのダジャレっすか佐藤さんw
気を取り直して、以下ロート製薬佐藤さんのプレゼン要約でーす。

・発酵の文化が遠野に根付いている。要太郎さんのどぶろくやプロシュートは、めちゃめちゃ美味い。

・この発酵食品文化はすごい。

・ロート製薬は薬品事業だけでなく、レストランや再生医療にも取り組んでいる。

・薬に頼らない製薬会社を目指している。

・薬は偉大だが、食や運動といったところから健康は生まれてくるもの。

・ロート製薬の科学というバックグラウンドと、遠野の発酵文化を掛けあわせて新しい化学反応を起こしていこうというもの。

・発酵が地域を活性化させる

・どぶろくというと密造酒のイメージだが、特区が129箇所ある。(八幡平市もねw)

・決して美味しいと言えないものから、うまいものまである。

・ブームで終わらせるのではなく、発酵文化を使って、日本を世界を健康にしていきたい。

・製薬会社らしく、DNAレベルで分析をしている。

・どぶろくの健康効果は研究されていない。乳酸菌による腸内環境の改善で、健康寿命を伸ばすことは知られている。どぶろくにはその乳酸菌が豊富。

・発酵文化はもちろんのこと、遠野にどう還元するか。

・四季を通じておいしい食が食べられ、そういった場所から食文化を発信していきたい。「遠野=美食」みたいなものを目指している。

・遠野に世界から学びに来れる、食科学の総合学校みたいなものも数年後くらいには作っていきたい。遠野に研究所や生産工場をつくりたい。

・分科会では、発酵について考えていきたい。

見据える先は世界!ローカルからグローバルと渡り合う

林:おいしかったですか? 要太郎さんと初めて会って食べてみたとき。

佐藤:びっくりするくらい、どぶろくは美味しかった。それ以上にプロシュートであったりとか、熟成したカラスミですね、これははじめて食べたけれども、これを食べたときに、世界に発信できる文化だと確信した。

林:要太郎さんは、とおの屋で10年以上どぶろくをつくっていると思いますが、元々要太郎さんがやってきたこともあるし、東北内陸の文化であったりとか、そういったものが、もしかしたら世界に広がっていくかもしれない。そんな可能性というのは、職人の視点からはどうですか?

佐々木:トッププレイヤーを含めても、まだまだ世界の料理人は魚介類の熟成だったりというものに対する知識がない。未知の領域。うちのどぶろくに関しては、酵母の働きを衰えさせることなく旨味成分に変えて、それが1年先まで活性が続いているというデータを残すくらいのクオリティ。これは、清酒メーカーも持っていないデータ。うち独自のアプローチの掛け方で実現することができた。僕のがやっている料理や発酵食品というものは、非常に健康に良い。体内から体質を変えていく。それをこの遠野から発信するのは非常に重要だと思うし、世界のトッププレイヤーとも対等に渡り合える風土だな、というのは作り手としては実感しています。

林:それが、例えば突如現れた……まぁ、僕が紹介したんですが(笑)、ロート製薬さんとやることによって広がる可能性についてはどうですか?

佐々木:いちばんのポイントは、皆さんの目から見ても数字として落としていけるというのは最大の魅力だと思っていて、これは僕達にはできないことなので。正直びっくりしています。

林:いい感じですね(笑) 分科会で、どういったことがこの発酵という切り口で、遠野に例えば外国人の観光客をお呼びできるかとかといったテーマで話し合ってみたいですね。

日々の生活に根付いた食文化にも、ここまでのチカラが

東北に限らず、すべての地域にはその風土に合った食文化があります。
それは発酵という加工法であったり、その土地に根付く在来種なんかもあるでしょう。

そうしたものは、多くが近代化とともに薄れ、廃れていきました。

特に都市では顕著です。
江戸の文化であったものでも、現代の東京に伝わらずに失われたものもあるでしょう。

守るべき伝統、みたいなセンチメンタルなことを言う気はさらさらありまへんが、地域の文化って、何らかの理由があるからその土地に根付き、文化になったもの。

ワインだって同じです。
その土地で生産される食材や料理と合わせると、間違いなくマリアージュします。
トスカーナの料理とトスカーナのワインを合わせると美味しいに決まってますもんね。

かろうじて地方で残る、希少だけど、実はすげぇ文化って、多分まだあるんじゃないかとめちゃ可能性を感じます。

その土地で生まれ育った人間には、往々にしてその価値が分からんのですよ!
なんせ生まれた時からそこにあれば、当たり前すぎてなんとも思いませんw

どんな地域も、割と「たからのやま」だったりします。
安易に外から持ってくるのも良いですけど、その辺に埋もれてるもの、見なおしてみるといいんじゃないでしょうか。

続きは↓からどうぞ。

【LOCAL HACK DAYSレポ③】地方から日本のビアカルチャーを創っちゃおうとかヤバすぎ!

【LOCAL HACK DAYSレポ①】すべての人がローカルハッカー!欲しかったら自分でつくっちゃおう!!


ローカルハッカー。
なんとも聞き慣れない言葉ですね。

ググッてみても、出てこない?
それもそのはず。新しく生まれた言葉です。

ハッカーっていうと、何だかイメージが悪いかもしれませんが、もともと"ハッカー"っていうのは、深い知識に基いて技術的な課題をクールに解決してしまうスーパーマンたちに対する敬称なのです。

(ちなみに不正アクセスとかをするような、いわゆる皆さんがハッカーに持っているような人は、"クラッカー"といいます。)

ライフスタイルをハックするのがライフハッカーなら、地域をハックするのがローカルハッカー。
全国で地域を面白くしている、すべての人たちに向けて新たに作られた敬称なのです。

すべての人がローカルハッカー。
地域の”沸点”を探る2日間。 

↑をテーマに2月27、28の両日、岩手県遠野市で行われた、LOCAL HACK DAYSの2日目に参加することができたので、その潜入レポートです!

面白そうだからノリと勢いで参加してみた

ことの起こりは、このイベントを企画した合同会社パラミタの林さんからのお誘い。
来年から、いっしょに面白いことをやるので、その参考になるよー、とお誘いされたんでほいほい参加しちゃいました。まぁ、遠野近いし?とか思ったので。

ノリと勢いって大事ですよね。

ええ、実は当日自分のプロジェクトの事業があったのに、そっちは任せて自分はこっちに遊びにきたといぅ暴挙www

会場は遠野みらい創りカレッジ土淵校。



廃校になった旧土淵中学校の跡地活用ですねー。
富士ゼロックスと遠野市が連携して開設したものです。

ストリートビューを見てもらえば分かる通り、まさしく中学校w

会場は、元音楽室のみらい創りホールです。


すごい人ですねー。
80人くらいの人が集まりました。


壁にシューベルトとか、音楽家の肖像がそのまま残ってるのが、なんともいい雰囲気ですね笑


資料もペラっと1枚だけ。
これが行政主催だと、パワポの画面をそのまま印刷して無駄に分厚い資料を配布するんですが、そんなんメモればいいだけです。

こういうシンプルな方が好きやな〜。

まずは林さんのイントロダクションからはじまり〜

ちょっと準備に時間がかかり、ちょっぴりおしてスタート。
林さんのトークを要約すると↓みたいな感じです。

・1カ月くらい前に立ち上がった企画。

・昨日からやっているが、夜行バスで都内から来ている人も含めて80人くらいが参加している。

・7カ月前に遠野市に妻と犬、移住後に生まれた子どもと住んでいる。

・遠野と東京と行ったり来たりしながら、まちづくりや地方で地域の資源やを活かしたり、都市から地方へ移住しようとしている若い人を支援するような仕事をしている。

・ローカルハックとは何か、遠野で何か起ころうとしているということを伝えたい。

・ローカルハッカーという言葉がある。ハッカーといえばネガティブなイメージもあるが、複雑な問題を的確にセンスよく解決してしまう、あっとというまに自由にしてしまう人たちのこと。本来は褒め言葉。

・ローカルハッカーという言葉を使ったのは、これからは地元の人だけではなく、いろんなジャンルのいろんなスキルや経験、専門性を持っている人が必要になってくる。遠野がどうなっていくのか、課題もあるし、うまくいかないこともある。複雑に絡み合っている、行きそうで行けなかった問題を解くためのスイッチがある気がする。ここに来ている地元の人や東京の人、いろんな専門性やアプローチを使って、そのボタンを押すことによって、遠野が変化し、沸き立っていくようなまちづくり、そういったアクションを起こしたくて可能性を持っている皆さんに集まってもらった。

・2016年春から、遠野にまちづくり会社をつくる。これは、まちづくりの専門家だけでやるんじゃなく、地元の人や、資源、伝統、風土、そういったものをみんな合わせて、地元の人や外部の人のみんなのスキルとアイディアをうまく絡め合わせて、みんなでこの遠野を盛り上げていこうというもの。

・国がどう、行政がどう、というのではなく、自分たちが欲しいまちを自分でそういうものを作る。こういう未来になってほしいというものを仕組みからつくっていきたい。

・誰もが参加できるまちづくり。こういうことをやりたい、という人が現れたら、このまちづくり会社が後押ししていく。そういうようにしていきたい。

・この動きにエンジンをかけるため、2016年の夏ごろに、遠野で新しいことをやりたい人を外から10人ほどの地域おこし協力隊に入ってもらう。

・地域の沸点を探るため、ボタンを押せる人、遠野で脂かやりたいと企んでいる人たちを呼んでいる。彼らがどんなアプローチで地域をハッキングしようとしているのか、前半で話を聞いてもらってアイディアやインスピレーションを沸かせてもらって、午後からが本番で、分科会に分かれてもらってテーマごとに話し合ってもらう。ここで出てきたアイディアは、ただ話しあうだけではなく、実際に実現していく。具体的に担当を決めて、次のステップを作っていく。

・今日のルールは3つ。昨日からフィールドワークに参加した人はそこで感じたこと、地元の人は生活の中で感じていることをさらけ出してもらいたい。そこで新しい何かを生み出したい。

・いろんなアプローチで地域を面白くしている人たちが登壇するので、彼らの話を聞いていいツールにしてもらいたい。

・自分たちで欲しいなら、自分たちで作ってしまえばいい。ここにいるメンバーがいれば、できないことはそうそうない。すごいカネが必要なら、市長さんが出してくれるかもしれないし(笑)、いろんな専門性のある人がいるので、できないことはない。一人ではできなくても、仲間がいればできる。

・欲しい!と思ったら、つくってしまおう。これは今日だけの話ではない。これから遠野でそんな動きがどんどん起きていくようにしていきたい。

・すべての人がローカルハッカー。自分が住んでいる場所や、かかわっている場所を面白くしていける。理想の未来を作っていける。

・そんな未来に向かって、どのポイントを押したら進むのか、みんなのアイディアやインスピレーションを使って探っていきたい。

地域をワクワクするやり方でハックする

もうね、これ楽しいです。
ここまでですでに楽しいのに、これからもっとおもろい人が登壇して見せてくれる。

林さんの周りにいる人って変な面白い人ばっかりです。
…いやまぁ、俺はただの変な人ですがwww

自分で欲しいものは、誰かがやってくれるのを待つんじゃなく、自分でつくっちゃう。
まさに今やってるプロジェクトは、自分が欲しかったからやってるもの。

こんなんあったら面白いよねー?とか思うなら、やっちゃえばええんです。

面白がってやってれば、仲間はそのうちついてきてくれます。



↑はデレク・シバースがTEDで見せた有名なビデオですね。

彼はこの現象を「最初のフォロワーの原則」と呼んでますが、「最初のバカ」になっていれば、一見誰も付いてこないように見えるけれども、面白そうに踊っている様子を見て、自然と人がついてくる。

これすごく重要です。
欲しかったら、それをつくっちゃおう!!

そして、それを楽しんじゃおう。

これ、LOCAL HACK DAYS全編を通じたテーマに感じちゃいました。

そしていよいよローカルハッカーたちによるセッションが始まりますが、長くなったので、続きは↓からどうぞ。

【LOCAL HACK DAYSレポ②】地方に息づく発酵文化に可能性を感じた!

FOLLOW ME ON INSTAGRAM