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地方の起業環境に足りないのはリスクマネー

起業家をこれまで300人近く育ててきて、ビジネスの源泉はある程度できてきました。

どこであろうと面白いことができる世界線を作ろうとしている身としては、地方が面白くなるために、いま一番欠けているのは、シードマネーの供給源なのかな、と感じています。

VCがバックについてシードマネーを供給します、といいつつ資料を見せていただくとイグジットは自社株買いだし、期間は数年だし、リスクマネーとしての性格は薄い、なんて地方ファンドはよくあります。

地方のスタートアップにとって、選択肢がデット(負債)しかないというのは、機会損失が大きいなー、と感じる。

地方に限らず、日本全体としてM&AなりIPOでイグジットさせた経験があるマネージャーが少ないことが遠因なんでしょうが、なんかもったいない。

自分が面倒を見てあげている子たちには、エクイティ(資本)が必要なら引っ張ってあげられるけど、どうやら当たり前じゃないことに最近ようやく気がついたもので笑

地銀が全国でファンド子会社を設立していたりしますが、やってることは実質銀行と同じで、正直なところを申し上げてもっと自社の人材育成に力をいれて欲しい面が多いです。

起業人材のプールは、起業志民プロジェクトに限らず地方にもたくさんできてきました。
あとは事業の目利きができて、イグジットまで伴走できる人材。次のフェーズはここですね。

【起業論③】地の利を見つけるための3つの方法


前回の起業論シリーズは、天の時を大事にしよう!というお話でした。


孟子に、こういう言葉があります。「天の時は地の利に如かず」と。
今回は、地の利をどのように生かすか?という点について考えてみましょう。


天の時よりも大事な、地の利をいかに得るか

今、というタイミングはそのビジネスにとってベストであっても、それを行う場所が悪ければ失敗します。

例えば、ニューヨークで大ヒットしている豚肉料理の店があったとして、戒律に反するイスラム圏に持って行っても誰も見向きもしませんよね。南極にかき氷屋を出しても、難しいでしょう。

めちゃくちゃざっくり言うと、これが「地の利」のひとつです。

ではどのように地の利を得たらいいのでしょう。

地の利とは、場所のことだけを指すのではありません。
ビジネスを行う姿勢もまた、地の利なのです。

フレデリック・ランチェスターが提唱した、ランチェスターの法則をご存知でしょうか?

元は軍事理論なのですが、日本では経営論として知られていますね。
この辺↓が分かりやすいですねー。


Kindle版もありますので、オススメ!

このランチェスター戦略において、強者と弱者、タイプごとにそれぞれこのように戦えば勝てる!
という仕組みを説いています。

強者の戦略 弱者の戦略
広域戦 接近戦
総合戦 局地戦
確率戦 陽動戦

例を挙げますと、エリア全体に広域でローラー営業をかけたり、テレビにCMを打ったりして、強者は、マスで顧客を獲得すると有利に勝負できます。

強者は広域でパワープレイを仕掛けて勝ちにいくと有利になりますが、そんな強者に対して勝負を挑む側は、自分の商材に興味を持ってくれている見込み顧客へ直接営業をかけるなど、見込みの高い顧客を人づてに紹介してもらったりすると有利に勝負できたりします。

...といったように、戦い方の選択をするのも、地の利の一つなのです。

強者向けの戦略と、弱者向けの戦略。自分のビジネスに必要な戦略はどちらなのか、これから業を起こす人にとっての答えは自明ですよね。

地の利は割とどこにでもある

ビジネスをするうえで、店や事務所を物理的に出す候補としては、もちろん東京をはじめとした都市部の方が有利な面は確かにあります。

ビジネスにおいて、もっとも重要な、顧客=人口が多ければ多いほど有利になるのは当たり前ですもんね。


けれどそれは、都会一択というワケではありません。
どんな場所でも、ビジネスをするうえでの地の利に恵まれているものは必ずあるもんです。

都会には都会なりの、地の利が。
地方には地方なりの、地の利が。

地方には仕事なんてない!なんていいますけど、決してそんなことありません。
都会と同じ文脈で考えるから、見えるものも見えなくなっちゃうだけです。

ただ単に、業態やビジネスの中身に寄って、地の利を得られるとこが違う、っていうだけなんですよね。

高知のド田舎で地の利を活かす、プロブロガーのイケダハヤト氏みたいな例もあります。

高知だからこそ、「まだ東京で消耗してるの?」って煽れるワケですよ。
同じ文章を豊洲のタワマンに住んでる人が書いたって、鼻で笑われるだけっすよねw

これも、地の利です。

地の利を得るにはどうすれば良いのか?

では、地の利を発見するには、どうしたら良いのか。

答えは簡単です。
その「地の利」に気付けるかどうか。見付けられるかどうか。それだけです。

「それができたら苦労せんわ!」
ですよね~。それに気付けたら、とっくにみんな起業してますもん笑

気付いてる人がいない、あるいは少ないからこそ、その地の利は生きてきます。
地の利を見つけるためのポイントは、次の3つです。

1.アンテナを高くして、ともかく大量に情報を取り込みまくる

気づきをするためには、やはり前提となる知識であったり、情報がないとムリです。
これには、まず何よりも圧倒的な情報量を自分に入れるしか手はありません。

ニュースアプリやTwitterなどのソーシャルメディアに流れてくる情報。そんなものだけでも、十分に膨大な情報を取り込むことができます。

それこそ、シャワーを浴びるように、情報を浴びる。これを日常化することが大事です。

2.自分のアタマで考えて、アウトプットしまくる

そして2番目。
ともかく、インプットしたら、それを元にアウトプットすることです。

このアウトプットが重要です。
インプット情報を元に、自分がそれをどう考えるか。考えて、咀嚼して、それにコメントなり意見を述べる。
これを繰り返すことで、情報に対しての感度が高まります。

普通にニュースをただ読むだけじゃなく、読んだ後で、Twitterなり、Facebookなりに自分の考えを投下する。
これには、NewsPicksなんかが便利です。↓に以前書いたまとめがありますので、参考までに。


ニュースアプリの5大巨頭「LINE NEWS」 「Gunosy」 「NewsPicks」 「SmartNews」 「Antenna」を徹底比較してみた


3.漫然とただ眺めるのではなく、注視する

そして、最後の1つ。
景色なり、町並みでもいい。ニュースでもいい。ともかく見るものすべてについて、ただ眺めるのではなく、注意して見るクセを付けることです。

これは、2の訓練を積むことで、同時に磨かれる能力です。
自分の目で見た時に得られる「情報の解像度」が上がります。

3つのポイントを磨けば、気づくのはカンタン

まとめると、ともかくこの3つのポイントをしっかりと身につけることです。


  1. アンテナを高くして、ともかく大量に情報を取り込みまくる
  2. 自分のアタマで考えて、アウトプットしまくる
  3. 漫然とただ眺めるのではなく、注視する


どれをとっても、地の利だけではなく、ビジネスに必要な勘所を高めるためにも重要な習慣です。
起業するしないに関わらず、これを身に付けたビジネスマンはめちゃ成果を挙げられますからね。

明日から、なんて言ってたら、いつまで経っても前になんか進みません。
今すぐはじめてみませんか?

起業論の他シリーズはこちらをどうぞ


【起業論②】今を生きる、今の自分だからこそできること


天の時を得る。
こう言うと、なんのこっちゃ?っていう感じになりますが、要はタイミングを活かす!ということが事業を起こす際には、非常に大きなポイントになります。

いくら優れたプロダクトであっても、マーケットがそれを望んでいない、あるいは時期を逸したときに市場へ投入しても売れまへんよね、というお話です。

寒さに震えている人に世界で一番美味しいアイスクリームは売れるか?


まぁ、普通に考えても無理ゲーですよね笑

どうしてもその人に売りたければ、まずは寒さをどうにかしてあげないことには、売れません。
世界一おいしいアイスクリームを持っているなら、もっと売るのに相応しい時がありますよねw

これがポイントです。

そしてこの「時」は季節や時間だけじゃありません。「今」というこの時代背景も指します。

今、皆さんはこの文章をスマホで読んでますよね?
そう、例えばスマートフォンが普及したからこそ、SNSはこんなに流行っているワケです。

スマートフォンの普及にもいくつかの「時」を待たなくてはなりませんでした。
ケータイにカメラが付いて、それで写真を撮り、友だちに送信して共有するという文化が定着したことが一つ。
そして携帯電話の通信網が高速になったことも普及に拍車をかけました。

いかな天才スティーブ・ジョブズといえども、こうした様々な環境が整っていなければ、iPhoneはこんなに売れなかったでしょうし、スマートフォンの普及もまた進まなかったことでしょう。

どんなビジネスでも、天の時が得られなければ、うまくいかないんです。

今だからそこできることがある

スマートフォンなどの情報革命。
少子高齢社会の到来。
地球温暖化。
持続可能な社会への要請。
世界を席捲しつつあるフィンテックの登場。

今という時代だからこそできることは、山ほどあります。
人生を生きてきて、経験を積み重ねた、今の自分にしかできないこともたくさんあります。

あなたの果たすべき使命は、もうそこにあるのです。


起業論の他シリーズはこちらをどうぞ


【起業論①】仕事の本質は、人を幸せにして自分も幸せになること


先日、ローカルベンチャースクールの準備クラスにオブザーバーで参加してみて、いろいろ思うところがあったので、書いてみた↓のエントリーが、なにやらほどほどアクセスをいただいているので、何回かのシリーズでちょっと起業論でも書いてみましょうか。

【潜入してみた】ローカルベンチャースクール準備クラス第7回で、可能性と志を感じまくってきたよ!

起業は目的ではなくただの結果

「起業したいんです!」

こんなプロジェクトとかやってると、目をキラキラさせながら夢を語る人に会うことがよくありますが、そういう子らに、必ず問いかけることにしてる言葉があります。

「で、何したいの?」

アタマから冷水をぶっかけるような質問ですが、ここでビジネスプランを出してくる子はオッケーです。
もちろん中身はスカスカなのが普通なんで、質問を繰り返してブラッシュアップしていかないといけませんけどね。

いちばんあかんパターンは「何かで起業したい」っていう起業じたいを目的にしてる子です。

そんなバカな! とか思うでしょ?
よくいるんです、こういう子が笑

起業してる自分が好きなのか、まぁ、そこは別にどうでもええのです。
ビジネスにおいて、起業はあくまで手段の一つでしかありません。

目的を達成するために、結果として起業しちゃった、てへぺろ(・ω<)
くらいのノリで理解してもらえば、ええのです。

誰かを幸せにして、対価をもらうのがビジネス

では、ビジネスを行う目的って一体何でしょう?

金儲け? 違います。カネはあくまで後からついてくるものであって、それ自体は目的でもなんでもありません。

ビジネスとは、誰かに喜んでもらう行為に他なりません。

お客さんを幸せにして、その対価をお金という形で受け取ってるだけです。

提供サービス 顧客の幸せ
マッサージ カラダの調子が良くなった!
カラオケ 歌って気持ち良くなった!
マンガ 面白い!

全てのビジネスを組み立てるに当たって、この視点を忘れてはいけないのですが、意外と置き去りにされがちです。


そう、これなんですよ。
この視点が割とよく抜け落ちている人がめちゃ多いです。

先ほどの起業したい子たちに決まってかける言葉その2です。

「なぜお客さんは、あなたの商品にお金を出してくれるんですか?」
この問い掛けに答えられる子は、そういません。

「この資源を活かしたいと思って....」
「これをみんなに体験してもらいたいから....」

なんていうのがザラですね。

この資源は他にはない→だから顧客は買う
そんなんじゃ集客は上手く行きませんよ。

「なぜお客さんは、あなたの商品にお金を出してくれるんですか?」=「あなたはどうやって顧客を幸せにするんですか?」

っていうことなんです。
お客さんが喜んでくれれば、自分も幸せになれます。お客さんを幸せにすることで、対価をいただく。それがビジネスです。

自分のビジネスと、もう一度向き合ってみたい方。
ますは↓なんてどうでしょう?



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