Facebook seeks foothold in your office(Financial Times)
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タイトルは「Facebookはあなたのオフィスへの足掛かりを求めている」てなところでしょうか。
The Silicon Valley company is developing a new product designed to allow users to chat with colleagues, connect with professional contacts and collaborate over documents, competing with Google Drive and Microsoft Office, according to people familiar with the matter.FacebookはどうやらGoogle DriveとMicrosoft Officeと競合する新製品「Facebook at Work」を開発中とのこと。
メッセンジャーとクラウドストレージがあれば、本気でリアルのオフィスとかいらないな~、と実感させられたAHEADプロジェクト
ちょうどこんなエントリを書いたところだったのですが、Facebookはビジネスのツールとして十分に使い物になります。
武雄市職員は全てFacebookアカウントを取得。
こんな風にグループウェア代わりに使ってしまっている自治体もあります。
スケジューラ機能などは正直弱いので、Googleのサービスと合わせ技で使うといったやり方をすれば、十分に実用範囲でしょう。
また、ストレージもDropboxなどを使えば同期・共有は可能です。ファイルサーバーなんかも、リプレイス可能になってきているところです。
Facebook employees have long used the site in their daily work and expanding this to other companies has been discussed internally for some time. The project began in earnest during the past year and is now being tested with companies as its launch approaches.そして、この機能に一番不満があったのも、Facebookの社員なんでしょう。
Facebookを業務で一番使っているのは、まさしくFacebookの社員です。
今回報道されたFacebook at Workプロジェクトは、1年前から進められてきたとのこと。
正直、遅いかな、とは思います。
先ほどリンクで挙げた武雄市の事例は2012年1月のもの。そこから1年も経ってから動くのは、モバイル対応を最優先で進めていた時期であったことを差し引いても、ちょっと動きが鈍いですね。
Facebook’s new product could take market share from LinkedIn, the social network for professionals with 90m active monthly users. LinkedIn has become the dominant site for online business networking, but Facebook at Work could also challenge Google’s drive, email and chat products and Microsoft’s Outlook email service, Office software and Yammer, the corporate social network it bought for $1.2bn in 2012.これによって、Linkedinの900万人の月間アクティブユーザーを取れる、と踏んでいる。
確かにFacebook経由で仕事のオファーを出した経験はあります。
皆さんもないですか?
Facebookのメッセンジャーって、TwitterのDMと違って友達になっていなくても出せるので、企業トップに直接オファーしたいときとかは、失礼覚悟で直メッセもできたりするので、比較的カジュアルに使えてしまいます。
これで、メール機能は置き換えできちゃう。まぁ、メール自体は必要なので、完全な代替品にはならないけど。
また、秘密グループを作れば社内掲示板みたいなものも作れちゃう。
これでグループウェアはほぼ置き換えができる。
Linkedinの置き換えというよりは、Google Appsの置き換えの方がイメージとしては近いのかもしれません。
特にGoogle Driveの置き換えを目指す製品ということは、ストレージやドキュメントの機能も実装してくるとの見通しのようです。
Facebookにとって一番の鬼門は、企業です。
SNSは従業員の生産性を低下させるとして、企業向けファイアウォールなどのデフォルト設定でネガティブリスト入りしている製品が多いため、企業内からFacebookにアクセスできない設定にしているところは多いでしょう。
どうやったら、企業とFacebookの間を取り持つことができるのか。
個人ユースから、エンタープライズへとシフトしていくためには、何が足りないのか。
その回答が、このFacebook at Workなのでしょう。
個人ユースとat Workを切り分けるような設計にしているのは、仕事上の付き合いのある人にプライベートを明かしたくないというユーザー向けの配慮というよりは、企業向けとして受け入れてもらうには「SNSで従業員を遊ばせない」ということを機能的に担保することを必須と考えた結果じゃなかろ〜かと。
Facebookの今後の成長戦略には、企業ユースの取り込みは必須。Facebookページなどで一部は取り込めているけれど、組織全体を取り込むことには成功していません。
広告表示を消すとか、追加機能を有料で提供するといった新しいビジネスも描けるでしょう。
今後の動向に、要注意です。
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