フランスはローヌ地方のワインといえば、スパイシーなニュアンスが特徴ですよね。
辛口な料理とよくマリアージュするイメージが強いと思います。
そんなローヌにおいて、帝王ロバート・パーカーをして「ローヌ南部のスーパー・スター的存在」「ジゴンダス地区のシャトー・ル・パン」と激賞せしめた、現代ローヌを代表する生産者の作品、それが今回ご紹介するシャトー・ド・サン・コム・コート・デュ・ローヌ“レ・ドゥー・アルビオン”・ルージュです。
ジゴンダスを代表するトップ生産者の送るツンデレワイン
このシャトーの歴史は古く、なんと1490年から、というから驚きです。
そこの14代当主が、ルイ・バルオール氏です。
ブドウとテロワールの力を生かした作品作りに定評があり、息子の名前を冠したリトルジェームス・バスケットプレスはテーブルワインとして作られたものだというのに、パーカーポイント89点を獲得すてしまうほど。
そんな氏の作品、シャトー・ド・サン・コム・コート・デュ・ローヌ“レ・ドゥー・アルビオン”・ルージュの2012年を今回飲ませていただき、その凝縮感に驚きました。
シラー40%、グルナッシュ30%、カリニャン10%、クラレット10%、モナストレル10%という構成で、シラーとグルナッシュがもたらすスパイシーなニュアンスが強く、抜栓したては、とてもアタッキーでした。
ワインセーバーをして2日目も楽しんでみましたが、ちっとも衰えておらず、ポテンシャルの高さにめちゃ驚きました。
通常は、ワインセーバーをしても、2日目にはだいぶへたっているのが普通ですが、こやつは違いました。
このアルビオンにも、パーカーポイントは毎年90点以上をコンスタントに取っていますが、価格は2000円前後と、めちゃお買い得です。
料理は、辛めのアヒージョと合わせてみましたが、なかなかのマリアージュ。
ローヌらしいアタッキーな感じとよく合いますね。
しかし、このアルビオンの魅力はこれだけじゃありません。
まだ先があるのです。
グラスに注いでから、しばらく時間をおくか、デキャンタにかけてみると、一気にその魅力が花開きます。
さっきまで、舌を刺すようにツンケンして、とっつきにくいな〜、と感じていたのが、ふくよかな香りとともにやわらかになり、向こうからこちらに近づいてきます。
こいつ、めちゃツンデレです。
デキャンタの代わりにデキャンティングポアラーも便利
このツンデレさんとお付き合いするには、時間をかけてお近づきになるのも一つの手ですが、一気に仲良くなるためのアイテムとして、デキャンタを使えばいいのですが、素人にはちょっと扱いが難しい。
そこでオススメなのが、デキャンティングポアラーです。
ワインボトルに差し込んで、このデキャンティングポアラーを経由してグラスに注げば、デキャンタージュするのと同じように空気に触れて、一気に花開かせることができる便利アイテムです。
こいつのお世話になるような良いワインは、そんなに飲まないんですが、これがあるとないとでは、ワインライフは大違い。
ぜひとも1本お持ちいただきたい。
デキャンタージュの魅力に取り憑かれること、請け合いです。
このデキャンティングポアラーの魔力を試す実験台に、このサンコムなどはよくマッチしますので、一緒にどうぞ(笑)
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