WWDCで発表されていた新機能、iWork for iCloud がついに一般公開された。
アップル、「iWork for iCloud beta」を全ユーザーに公開
一部のユーザーに限定公開はされていたけれど、ようやく一般ユーザーにもオープンベータとして利用が解放されたので、さっそくアクセスしてみた。
・・・同じことを考えた連中が世界中にいたようで、アクセス集中で使えない事態に(笑)
やむなく当日はあきらめ、翌日になったらようやくアクセスが可能になっていました。
トップに張った画像がログイン後の画面で、BETA 表記されたアイコンが3つ追加されている。
ところが、ログイン前のパス入力画面では、まだ従来のまま。
この画面で Apple ID とパスを入力すると、一瞬だけ以前のログイン画面が出現。
すぐに旧 iWork のアイコンが消えて、トップに張った新デザインのログイン画面に遷移するという芸の細かさ(笑)
手始めに、慣れ親しんだ Keynote for iCloud へアクセス。
さっそくスタート画面に遷移してようこそ表示。
「Keynote を始める」ボタンをクリックすると、注意書きが。
ベータ版につき、英語版しかありませんよ、とのメッセージ。
大丈夫です、英語へっちゃらですから。
新規作成をクリックしてみると、本家 Keynote と同じテーマ選択画面が表示。
ここだけで、結構「おお~」と無駄に感激。とりあえずホワイトを選択してみた。
さっそくサンプルっぽいピクチャをはめ込んだホワイトのテンプレートが表示された。
それほど触ってはいないけれど、操作系の画面は、ひととおり使えそうな感じ。
お次は Excel 的な Numbers for iCloud をお試し。
流れは Keynote と同じような感じです。
テンプレート表示もまぁ、本家と同じです。
作成画面は、ちょいと本家とは違う感じで、この辺はまだ作りこみが不足なのかな?といったところ。
この辺は、Google Drive の方が一日の長あり、という感じです。
最後は Pages のようこそ画面。
新規作成のテンプレート表示も、本家と同じ。
作成したアイテムがリスト表示で管理されるところは、旧 iWork と同じ。
削除なんかも、この画面から行えます。
ざっくり使ってみての所感ですけれど、これは結構イケると思います。
従来から、各 iOS デバイス間で同じファイルが簡単に共有できる機能はあったけれども、アプリをそろえないと編集はできなかったのが、これで解消されてしまう。
何より大きいのは、iOS デバイスでなくても編集できてしまう、ということ。
この画面キャプチャは、いずれも Windows から撮ったものです。
これは大きい。
Microsoft の Office Web App は、Office本体を持っていないと使えないなど制約が大きい。
ここを切り崩されるとかなりの痛手だろう。
まだ機能的にそろっていないけれども、おそらく iOS7 の登場までにある程度の線でオープンして、その後は順次機能追加をしてくるでしょう。
まだまだ Office との互換性という点では Office に敵うものがないので、ビジネスユースでのMicrosoft優位がゆらぐことは当面ないでしょう。
ただ、個人ユースに限ってみると、それほど過去のデータとの互換性って必要でもない。
これまで、それほど売上に貢献していない Apple にしてみれば、クラウド時代のオフィススイートは、もはやクラウドを使ってもらう入口に過ぎない、という考えに立てる。
ところが、利益の大半をオフィススイートによって上げているMicrosoftとしては、そういう分けにはいかない。
無償でサービスを提供するのは、その先にある各社の提供する有償サービスへの導線を作るため、というフリーミアムモデルが有効なのは、もはや論を待たないところ。
しのぎを削ってユーザーを確保する競争こそが、消費者にとっての利益になるのだから、こうした競争はむちろん歓迎ですわ。
さぁ、次はどんな矢を撃って来るのか、楽しみですな。