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コミュニティの盛り上がりから衰退のパターンを知れば、衰退を防止できるか?


Vapor trails over the Boulevard Drive In Theatre at dusk by crowt59
Attribution-NonCommercial License
ちょっと古い記事ですが、別エントリーに関連するところがあって面白かったので、取り上げてみます。

新日本プロレスの売上を11億⇒25億にする社長の発言からわかるネットサービスが廃れる理由

この記事をまとめると、こんな感じです。
サービスが盛り上がる

熱狂的なファンが増える

サービス提供側の目線がマニアになり、サービスや訴求がマニア向けになる

新規ユーザが敷居の高さを感じる

古参メンバーが増えサービスが過疎る
この流れはウェブサイトの改善にも使える
というものです。
これって、 コミュニティの衰退防止にも役立ったりしないかな~?と思って、ちょっと考えてみました。

コミュニティの盛り上がりと衰退のパターン

閉鎖的で古い体質になってしまった業界も、元は盛り上がっていた時期があったはずです。

それがなぜ斜陽を迎えてしまうのか?という問いは古くからありますね。
先ほど挙げた記事の中にもありますが、コアなファンが影響力を持って、新人が参入しにくい雰囲気になることで、業界内の新陳代謝が損なわれて衰退に向かっていくのが、ポピュラーなパターンです。

衰退してきた業界なりコミュニティなりを盛り上げるには、ともかく新規参入を増やして、新しい血をどんどん取り入れていくことが重要です。

古代ローマがなぜあれほどの大を成し得たのか?
その答えは「敗者さえも勝者に同化する」という国是によるところが大きい。

敗れた国の市民でさえも、勝者ローマの市民と同等の権利を認め、有力者には首都ローマの元老院で議席を与えられることさえありました。
そうやって勝者と同化されたことで、「新人(homo novus)」が経済活動を引っ張って地域や国を豊かにして、その財を還元して芸術や文化が栄える、というプラスのスパイラルが続いていきました。

そんなローマでさえも衰退して滅亡するワケですが、その頃にはこの国是が失われていました。
もちろんそれだけが原因ではありませんが、新人を受け入れ続けることで隆盛を極め、受け入れなくなったことで衰退に拍車を掛けたことは、多くの歴史家が指摘しているところです。

・・・そんなビッグなところと比較してもしゃ~ないのでしょうが、どんな小さなコミュニティ、業界であっても、結局は同じなんですよね。

変わらないためには、変わり続けなくてはいけない

結論は見出しまんまです。

「保守」ってなんとなく悪いイメージで使われることが多いですよね。
古いものに固執するとか、既得権益にしがみつくとか。

本来の「保守」は、恒常性とほぼ同義です。
ディズレーリの「維持するために改革する」やバークの「保守するための改革」という言葉からもわかりますが、現状を維持するためには、変わり続けなくてはいけません。

哺乳類の体温が一定しているのは、周辺の環境に合わせて暑ければ発汗して体温を下げ、寒ければ震えて体温をあげているからです。
同じ位置に居続けるには、不断の見直しが必要なのです。

2000年前のローマ人でさえ、そのことは知っていました。

現代に生きる我々が、そんなことも知らないってなかなか言えませんよね?

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