地方創生やら地方移住がブーム!なんて話もありますが、めちゃイケてて人口減少が止まったりしてる地域と、さっぱりうまく行かなくて、なることなすこと裏目に出てる残念な地域と二極化し始めています。
果たして、ここには、何の違いがあるのでしょう?
外から呼び込む、という視点
割と真っ先に思い付いて、手をつけるのが移住者の呼び込みですが、何げにめちゃハードルが高かったりします。なにしろ、縁もゆかりもない人を引っ張ってきて、住んでもらおうって言うんですから、普通に考えたら、無理ゲーですよ笑
この無理ゲー感をどうにかしようと、総務省は地域おこし協力隊なんて制度とかを作ってるワケです。
1人年間400万円(給与+活動費)を最大3年間国が面倒みてくれる、腹が立つほど有利な条件なんですが、「募集しても人が来ない!」と悲鳴をあげてるとこが非常に多いです。
それもそのはず。「なりたい人」の母数と「呼びたい地域」の母数を比較すれば、圧倒的に前者が少ないのは明白ですもん。
呼びたい側からすると、めちゃレッドオーシャンです。一方で、なりたい側としては、超ブルーオーシャン。よりどりみどりで選び放題っすよ。
なぜ、その地域に行かなければならないのか、そこに行けばどんなフィールドがあって、どんなメリットがあるのか、という最低限のポイントの提示もなしに来てくれっていうのは、ちょっと無理があります。
てゆーか、それ以前にもっと大きな問題もあります。
そう、地元にいる人が居着かないで外に出てるのに、自分のとこに来てくれなんて言うのは変ですよね?笑
外に出ていく人、という視点
これ、結構でかい課題なんですが、ここを履き違えてる自治体がむちゃくちゃ多いです。地元の人が、そこに居着かずに外に出て行く。
そんなとこに、なんで人が移住してくれるのか?
まずは、首長さんのお子さんどこに住んでますか?って小一時間問い詰めたい。
ひとんちの息子や娘には「自分とこに移住してくれ!でもウチの子らは外に出てるけどね!!」なんて言って来てくれるんですかい笑
そういうイケてない地方って、暮らしにくいんですよ、若者にとってね。
暮らしにくい。いろんな面でです。
仕事であったり、人の閉鎖性であったり、子育ての面であったり、住居の面であったり。
「ウチは子育て環境がいいから移住してください」
なんて口先だけで言ってもしゃ〜ないんです。
実際に移住者どんくらいいるんですか?
どんな仕事があるんですか?
そういう人たちのコミュニティあるんですか?
っていう方がよっぽど大事なんです。
自分でそこをすべて切り拓ける人は、とっくに自分でどうにかしてます。
そういう人はほっといても、自分で好きなとこを見つけて移住してくれます。
そういう人は、むしろ何か施策を打ったからといって来てくれる人種じゃありませんので、何かやるだけ無駄です。
結局のところ、住んでる人にとっていい場所って、住みやすい・暮らしやすい地域なんですよ。
そういう地域からは、若い人も出て行きませんし、外からも移住してくれます。
結論:年寄りは移住政策に口出しすんな
今の移住政策って、どこの自治体でもずぅ〜っとそこに住んでる高齢の幹部職員とかが決めてたりするのが普通ですよね。価値観が多様化して、働き方も暮らし方も多様化してるのに、アタマの中身が昔のまんまで凝り固まってる人らの勝手な思い込みで、みんな決めてるワケです。
「子育て支援をすれば若い夫婦が移住してくれるに違いない」
「ウチど田舎だけど都市に近いから、そっち側に住宅団地を造成すれば移住してくれるに違いない」
「通勤にかかるガソリン代を補助したら移住してくれるに違いない」
↑これ…ギャグだと思います?
マジでリアルにこういう議論をしてたりするんですよ。
「やりたい仕事ないから住みません」
「ここには自分の考えを実現できる場所がありません」
な〜んて言われたら、アウトですやん笑
建前とか、ギャグならまだしも、クソ真面目に的はずれなことをやってる地域は、どんどんイケてない地域になっていきます。
これみんな悪意じゃなく、本気の善意でやってるので、始末におえんのですw
もうね、そういうことは幹部職員から取り上げて、若い連中とか、面白いことやってるやってる連中に任せばいいんです。
よそ者、若者、そしてバカモノ。
地域を良くするには、この3つが不可欠だと言われてますよね。
これらに対して、寛容であるか否か。
全てはここです。
移住をお考えの皆さん。
いきなり引っ越しちゃう人もいると聞きますが、まずは滞在者として候補地を見てみるといいですよ。
特にこの3つに対して寛容であるか否か。
これ結構でかいですよ〜?