お盆をふるさとで過ごした人たちのUターンラッシュが始まりました。そんなニュースが賑わいを見せる盛夏の候ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?
わしは相も変わらず、楽しく仕事しとりますよ。
特にこのお盆なる時期。事務所は閑散として、さっぱり人がいなくなります。同じフロアの端の人が電話で会話してる内容がまる聞こえ、なんてことも珍しくありませぬ。
駐車場にも普段の半分も車がいません。
世の中の皆さんが一斉に休む、という謎の年中行事が、ことしもやってきました。
もちろん休暇を取ることは、労働者の権利として法が保証しているものですが、なんでみんな一斉に休まなきゃいけないんでしょう?
分散すればラッシュがなくなる
各種日本語変換システムにおいて、「ゆーたーん」と入れればほぼすべての製品で「Uターンラッシュ」が予測変換候補が出てきます。
Google日本語入力では、一度入れれば「ゆ」だけで「Uターンラッシュ」が出てきます。
なんて恐ろしいことでしょう。Google日本語入力の予測変換精度もさることながら、そんなレベルでUターンラッシュが人口に膾炙しているということです
。みんなが一斉に休まなきゃ、そもそもラッシュなんてものは発生しません。
横並びの大好きな日本人ならではといった現象なのですが、学校の夏休みのように、同じ時期に強制的に会社が休みにならないと、休めない、とか、休みにくい、なんて声も聞こえてきそうですが、そもそも元がそんな状況であることがそもそもおかしいのに、そのためにおかしなルールで上書きしたってうまくいくワケがありませんよね。
◯◯インターチェンジを戦闘に□□キロの渋滞が〜、なんてニュースが季節の風物詩みたいになることもありません。
なんかおかしいと思いません?
高い繁忙期料金を払わずに済む
みんなの休みが分散すれば、そもそも繁忙期料金っていう概念がなくなるかもしれませんが、何でもこのお盆やら年末年始といった、黙っていてもお客さんが入る時期は何でもひたすら高いです。
それを分かって払わずに済むのは、けっこうメリット大きいです。
ホテル代とかもけっこういい感じに高騰しますが、それもこれも閑散期があるからなので、年がら年中分散してお客さんが来れば、繁忙期っていうものがなくなるのです。
浮いた分の予算で、もう一泊、なんてことも普通にできちゃいます。
なんかおかしいと思いません?
誰のための休暇なのか
こんな忙しい休暇を過ごしたって、心も体も休まりゃしませんよね。
誰のための休みなのか。ちょっと立ち止まって考えてみましょう。
みんなで一斉に休む、という文化がある限り、休みに関係するサービスを提供する業種の側も、休む側も、誰も得をしちゃいません。
こんな誰も得をしない休み方をして、働き方改革もあったもんじゃありません。
働き方は、一方で休み方でもあります。
何もわざわざ空気を読んで、みんなと同じ時期に休んで、疲弊する休みを取る必要なんてどこにもありゃしません。
休みあけにボロボロになって職場に帰ってきて数日使い物にならないなんて、アホらしすぎます。
自分の休みくらい、自分でコントロールしよう。
それが働き方改革の一丁目一番地ってもんです。